サメと猫

ほんとただの最近の感想

深夜の柏駅、意外と酔っ払いがフラフラ歩いてる。路上で酔い潰れた1人を介抱する数人の若者グループは、マスクもしていない。普段なら馬鹿だなあと思うだけだけど、こんなご時世なので、馬鹿だなあと軽蔑した。

駅前にはタクシーが10台近く列を作って停まっている。運転手たちは皆暇そうに客を待つ。たまに現れる酔っ払い客を待ち侘びたように乗せて走っていくタクシーを見たら、あんな奴らも人の役に立っているのかもしれないと思ったけど、それ以上に周りを危険に晒してるのでなんとも言えない。

外出がコロナを流行させて、それに追い詰められた人を支えるのは外出している人。コロナが流行って、世の中本当に混沌としている。矛盾ばかり目につく。今まで見えていなかっただけで元から存在していたのかもしれないけど。

 

村上春樹を読み始めた。デビュー作らしい『風の歌を聴け』から始まり、同じ登場人物、世界観の作品が二つあるので続けて読んでいる。本なんて全く読まなかった高校生の時気まぐれに手に取った村上春樹の作品に対して小難しくてとっつきにくいイメージを持ってしまってからなかなか手を出せなかった。

村上春樹の文体(初期の作品しか読んでない)は軽快でドライな感じでとても好みなんだけど、作家のことだけやけに知っていたせいで主人公の顔を村上春樹本人で想像してしまって困ってる。どうにか払拭しようと、街中にいる知らない人の中で手頃な見た目の人を選び、その人を主人公の顔として脳内再生しながら読んでみたけどやっぱり村上春樹なんだよなあ。主人公22歳とかなのに。諦めて読み進めたら慣れました。

デートのために奮発した高いレストランで出された高級なワインを一口飲んだ感想が、「凝縮された食費の味がした。」な主人公の物語気になる人は読んでみて。