サメと猫

夜更かしするとろくなこと考えない

明日が嫌な時ってとにかく寝たくない。寝たら明日だって気持ちが夜更かしさせるけど、結局その夜更かしで起きるのがしんどいし、潔く寝た方が目覚め良くて幾分かポシティブに一日を始められるんじゃなかろうか。とか考えながら明日のバイトが嫌で夜更かししてこんなもの書いている。無駄だ。自分はよく、こういう変にこじらせた考えを長々としてしまうけど、つくづく無駄だと思う。脳内のDIOもそう言っている。

深く考えてるつもりになってるんだろうけど結局答えなんて見つからないことが大半で、最近で言ったら、なんでみんな他人の人生を自分の尺度で測って口出しするんだとか、同年代の他人を見ると嫌悪感を抱いてしまう性格を直すにはどうすればとか、変なこと考えては頭の中で堂々巡りしてるだけ。

とにかく賢くなりたいなと思う。でもなったとしてもそれを他人に晒したくはない。周りにはバカに見られるくらいでちょうど良い。その方が生きやすい。昔から物事の理解力はある方で、勉強も平均よりはうまくできてると思うけど、理解が少し早いだけで特段上にいけるわけでもない。何事も良くても中の上の人生。勉強の「頭いい」は自分が思う「頭いい」とは違くて、結構頑張って入った中の上くらいの大学に行ってるだけで勉強以外のことすら頭いいからね〜って扱いされると苦しい。たまたま10代の主要コンテンツが少し向いていただけで、別にそれすらできるでもなしに、長い人生で見たらもう何もないのに。嫌味に取られても仕方ない。そういうとこが苦しいから。

入試のテストで必要な点数が取れただけで、今はもう風化した学力。運動とか、芸術のような類の得意分野の方が圧倒的に欲しかった。無い物ねだりか。社会に出ればスキル、経験、人格だなんだって、ちっとも勉強は重要じゃない。コミュニケーション力とか、好印象とか、世渡り上手とか、楽しく生きる工夫やらを持ってる人の方こそが頭いいし憧れる。精神管理がうまくできる人とか。結局、適当に生きてるのに、何かあるとなんだかんだで上手いこといって危機を回避してるような、そんな奴が一番賢くて強いんだ。

田舎の電車に乗ってると踏切が多い。通過するときに聞こえる、遠ざかって段々と低くなる踏切の音を聞きながら、ボーッと外を眺める夕方の電車の中は俗にいうならエモいし、俗に言わないなら情緒溢れた(?)。郷愁?夕方の色と薄暗さって人の感情を掻き立てる効果がある、少なくとも自分にとっては。子供の頃は嫌いだった夕方も夜も、今は結構好きで、その理由は単に夜早く寝なくても良くなったからかもしれないし、根暗な性格に磨きがかかったからかもしれない。静けさや落ち着きを感じるからかも。いや、他にも理由があると思うんだけどうまく言えない。あと月が好き。首が疲れるまではボーッと眺めてられる。猫みたいに暗くても良く見える目があればなと思う、夜は好きだけど暗くて良く見えないのは不便でそこまで好かない。電灯の下とか自販機のそばとか、ほの明るい夜が好き。臆病なのか。

こうやって変に頭が冴えて普段考えないし気にも留めないことを頭に巡らせるのも夜。夜中に考えることなんて、起きれば忘れてるのに、その最中の自分にとってはひどく切実で、大事な事に思える。変に焦燥感のあることばかり考えてしまうから、これを書き終えて無理矢理断ち切ろう。20.8.29